T&C防食は、「T&C防食工法協会」がコンクリート劣化防止技術を共同で研究する為に取り組んでいる工法です。T&C防食はこれまで不可能であったコンクリート構造物のスケーリングによる劣化を防止します。(スケーリング:塩化物と凍結融解が複合的に作用する表層剥離)
また、T&C防食はスケーリングばかりでなく、塩分、水分、炭酸ガス等を遮断することにより、中性化や塩害に対して強力な効果を発揮することから、凍結融解の影響の無い地域でもコンクリート構造物の寿命を大幅に延ばすことのできる技術です。
僅か、一冬で無処理のコンクリートは広範囲にわたりスケーリングが発生したのに対し、T&C防食で処理した箇所は全く影響を受けず、その優秀さがフィールドにおいても実証されました。



図-1及び図-2は2000年9月に開催された、第55回土木学会年次学術講演会において発表されたものです。試験方法はW/C60%の供試体を上面まで塩水で浸し、ASTMC672に準じて凍結融解を繰り返し、コンクリート表面の剥離量(スケーリング量)を測定したものです。この試験により、空気量の大小に関わらずT&C防食がスケーリング抵抗性を、大きく改善することが実証されました。

T&C防食を施工したコンクリート表面付近強度をプルオフ試験によって測定すると、無処理の場合に比べてその表面強度が大幅に向上することが確認されました。T&C防食を施工した構造物は凍結融解による水圧と塩化物による浸透圧によって、引き起こされる剥離応力(スケーリングの原因)に対抗する強度を得ることができます。
T&C防食工法協会 事務局
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